2008年10月14日火曜日

レーザー治療

レーザーはもともと火傷光線だったようです。
レーザー自体はメラニンと黒い色素に吸収されやすいのですが、皮膚の主成分であるコラーゲンにはあまり吸収されません。そのため、レーザーを当てた皮膚はメラニンだけが熱破壊され、コラーゲンは破壊されません。この性質を利用してしみやあざの治療に使われるようになったのですが、レーザーのパルス幅を調節できなかったため、必要以上にメラニンに熱を与えてしまい、メラニンの熱がコラーゲンに伝わり火傷になるという状況でした。

今から20年ほど前パルス幅を調節できるQスイッチという装置が開発され、火傷を起こさずに治療することができるようになりました。

そしてこのレーザーを使用しているうちに毛母細胞を効果的に破壊することができることがわかり、「脱毛レーザー」として普及することになりました。

また、ノーマルパルスのルビーレーザーで顔にできる青黒いあざを治療していた時代に、やけどにならない程度の出力で何度もレーザーを照射していたら、皮膚のきめが細かくなり、しわがなくなることが発見されました。現在ではアンチエイジングのひとつとして、「しわとりレーザー」と呼ばれ注目されています。

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